まだ高校に入学して間もない頃は、ひたすら知識を身に着ける学習をすることが受験対策になると考えがちです。確かに、学力を向上させるための学習は受験を成功させる方法の1つとして重要です。しかし、大学受験は高校受験よりも、様々な角度からの対策が必要です。

大学受験の成否を分ける行動

大学受験の成功と失敗を大きく分ける分岐点の1つに、「受験大学についての情報を集めているか」という点があります。特に、私立大学を受験する場合は、大学への理解が必須です。受験を視野に入れて情報収集をしている方なら、「赤本」という言葉を聞いたことがあると思います。赤本とは、各大学の入学試験で出された過去の問題を集めた問題集です。

大学受験においては、学力試験の対策をする際に赤本を繰り返し解くことが重要と言われています。大学ごとに試験の内容にある程度傾向があるため、繰り返し解くことでその傾向が分かり、ピンポイントで学習をしやすくなるためです。もちろん、応用的な問題を解くために基礎を身に着けることは大切です。しかし、どれだけ赤本の問題を解いて理解したかは、学力試験の結果を大きく左右すると言えます。国公立大学に関しては、最初こそいわゆる「センター試験」と呼ばれる共通の試験にもとづいて合格と不合格が決まりますが、二次試験以降は大学独自の試験が課されます。このことを踏まえると、やはり大学に対する理解は不可欠です。

特別選抜入試こそ大学への理解が不可欠

大学には、学力試験の結果で合否が決まる「一般入試」の他に、学力とは異なる部分の評価で合否が決まる「特別選抜入試」があります。特別選抜入試は、面接が実施されるケースが多いため、むしろ特別選抜入試こそ大学に対する理解が不十分では合格を望めないと言えます。こちらは単に試験の傾向を知るだけでは不十分です。選抜方法によっては、意欲や大学への適正が評価されることもあります。大学がどのような人物像を求めているのか、その点を理解していなければ面接で適切な回答をすることができません。入試に関する情報収集はもちろんですが、実際にキャンパスに足を運んだり、学園祭に参加したりして大学の雰囲気を知っておくと良いでしょう。

一般入試、特別選抜入試、どちらを受けるにしても、早めに志望校を確定させ、情報収集に努めることが、受験の成否に大きく関係します。情報を集めるのに早すぎることはないため、今から自分のやりたいことや学びたいことを考え、受験を希望する大学を絞り込んでおくことをおすすめします。大学ごとの入試に関する最新の情報を得るという面では、予備校の利用も効果的です。高校よりも入試情報が豊富で、かつ大学ごとの試験対策に対応しているケースがほとんどです。例えば、早稲田ゼミナールは日芸の愛称で知られる日本大学藝術学部の受験対策に特化したコースを用意している専門予備校です。日芸の入試の傾向に沿った対策講座が開かれるため、日芸への受験を希望する方に適しています。→多数の日芸合格者実績を誇る早稲田ゼミナール対策コース詳細

このように、自分が希望する大学への対策に特化した予備校やコースがないか、調べてみることをおすすめします。